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AngularJS 中心の不定期ブログ

Angular1 のこれから - 2015

AngularJS Advent Calendar 2015 ラストの投稿です。

ただの感想文なので、こっちに書いておく。

Angular1 のこれから - 2015

まず、Angular1 は完全に枯れたなと。出尽くした感満載。今年の AngularJS Advent Calendar を書くにあたって、ネタ探しが大変でした。

さて、今年は 1.5-beta までアップデートがありました。1.5.0 の正式リリースについては来年の早期を予定してるそうです(リリースするとは言ってない)。

今年の Angular1 は安定とか成熟とかいう言葉がぴったりで、いよいよ枯れたなーって感じがします。大きな変更もなく、淡々とバグフィックスしてきた印象です。

Angular1 のこれから

公式ブログ にさらっと書かれているんですが、

We’ve also been fixing bugs and performance upgrades within the AngularJS 1.4 ecosystem. Once 1.5.0 is fully released then we will only continue to do security patches for the 1.4.x versions therefore please upgrade to 1.5.0 once it is available.

まず「v1.5.0 をリリースしたら v1.4 にはセキュリティパッチしか適用することしかしない」ということなので、
今現在の v1.4 の最新版は v1.4 としてはほぼ完成系に近しいということ。安心して使えます。
あと 「v1.5 がでたらアップグレードしてね」

As of this release, AngularJS 1.5 is feature complete. The next step from here on will be getting things ready for the full 1.5.0 release around the start of 2016!

そして、 v1.5 についても「基本的な実装はできているので、正式リリースが次のステップ」とのこと。

予想という名の妄想

こうは書いてはありますが、Angular チームは v1.x の最新版を使い続けて欲しいのではなくて、
v2.0 へマイグレーションする準備をしておいて欲しいのではないでしょうか。
というのもボクが勝手に受けた印象ですが、angular1 は機能としては v1.4 でほぼ完成で、 v1.5 は v2.0 に向けてマイグレーションの準備をするためのバージョンだと思っています。
v1.5 で追加された `module.component` も v2.0 の `Component` に寄せた様に見えます。
さらに、`ngUpgrade` や `ngForward` など、v2.0 に向けてマイグレーションするためのツールも合わせて用意を進めています。
ですので、 v1.5 が出たからといって、これから5年も10年も運用していくようなことはして欲しくないはずです。
サポートもそんな長期間するかな、というのも疑問です。

あと、雰囲気的に v1.6 はなさそうですね(予想)。

Angularを使いたい人へ

これから Angular1 を採用しようとする際、特に制約がなければ v1.5-beta で良いです。
beta といっても今までの Angular1 + α なので、そう大きなバグはおそらくないでしょう。
来年の早期に正式リリースするのことなので、半年以上続くプロジェクトであれば大きなバージョンアップをしなくて済みます。
ちょっと怖いなという場合は、v1.4 の最新ですが、v1.5 や v2.0 に向けてのコストが少しかさむので、その点でトレードオフになります。

過激派の方は v2.0-beta 一択です。

Angular2 については

Angular1 よりもモダンな JavaScriptフレームワークらしくなってきました。
ボク自身まだまだ把握できてないのですが、来年のリリースで今と比べてどう良くなっているのかが楽しみです。これからもちょくちょく触っていきます。

ちなみに...

Angular 1.x Meeting Notes に直近のリリース予定日が記載されていたので残しておきます。

We intend 1.4.9 will be released before Xmas. 1.5.0­rc.1 will be released after Xmas.

リリースされたかどうかは確かめてみてください
このくらいの温度感なので v1.5 や v2.0 のリリースについても同様の予想をすると良いでしょう。